「血行促進」を効能にする育毛剤の効果は?
薬局やネットで買える育毛剤のほとんどに、「血行促進効果」がうたわれています。
医学的にいえば、頭部には心臓から拍出される全血液量の約20パーセントが送られていると言いますから、頭皮にはじゅうぶんな血流がいきわたっているはずです。
「血行促進」を効能にする育毛剤
では、AGA(男性型脱毛症)の改善に血行促進は必要なのでしょうか?
AGAではテストステロンが血流を介して毛乳頭に運ばれ、悪玉男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)に変換されて、男性ホルモ
ンレセプター(AR)に届き、脱毛たんぱく質が産生され、結果的に薄毛となっていきます。
血流が充分であればあるほど、テストステロンが運ばれやすいので、薄毛になりやすいといえるのではないでしょうか。
この疑問に対して、以下の実験をした医師がいました。
「AGA患者数十人を対象に、頭皮に向かう優位な血管を手術用の糸でしばって、止めてしまう手術をしました。それでも、頭皮にはランダムパターンという微細な血管が存在するので、頭皮は腐りませんでした。結果は、35パーセントに頭髪の増加が認められました。」
すなわち、血行を悪くしたほうが悪玉男性ホルモンが毛乳頭にとどかず、三割強の人は薄毛の改善につながるということです。
しかし、これを読まれた方は、このような手術を希望したり、包帯やひもでひたいをしばったりはしないでください。素人判断で試すと、過度な圧迫でひたいの皮閥は簡単に壊死し、傷になってしまいますから。
市販の外用育毛剤には、あたかも必要なように「血行促進効果」がうたわれています。
これに真っ向から反対するわけではありませんが、もう一度、AGAの起こるメカニズムを確認し、本当に必要な育毛成分や対処法を検討する必要がありそうです。




