自毛植毛手術の進化
植毛手術を世界で初めて論文発表したのは、九州大学医学部皮膚科の奥田庄一一先生で、それは、1939年のことでした。
当時は、ハンセン病で抜け落ちたまゆ毛の再建を目的に行われたようです。
戦後は、無月経症に対する陰毛再建の目的で植毛が行われていました。
自毛植毛手術はここまで進んだ
さて、AGAに対する植毛手術を考案したのは米国で、パンチグラフト法という直径4〜5ミリメートルと少し大きめの頭皮片を移植する方法から発達し、今では、1本から3本の毛を一体して移植するFUT法が主流です。
日本では、FUT法(Follicular Unit Transplantation)とチョイ式植毛器法(特殊な針を使う方法)が発達しています。
どちらの方法も、しっかりとした技術ですので、安定した結果が得られます。
プロペシアによる治療効果が見られるまでには通常6ヵ月ほどかかるので、患者さんの中には、髪を早くなんとかしたい、と急ぐ方がいます。
また、プロペシアの治療では回復しなかった部位に対して、なんとか毛を増やしたいとの要望もあります。
このような時に、自毛植毛手術は有効で、手術してから6ヵ月もたてば、希望の部位に充分な毛を定着させることができます。
植毛手術の方法ですが、後頭部から、平均1×12センチメートルの頭皮を切除し、その部分は縫いあわせます。
取った皮膚から毛包を含む毛を1〜12本ずつに分けます。
この分けられた毛の株を移植部位に丁寧に挿入していきます。
1回の手術で、平均2,000本の移植が可能です。
定着率は平均95パーセントと高率で定着します。
費用は、一本あたり500円程度です。
割高と感じる方もいると思いますが、移植した毛はAGAが進行してもほとんど抜けませんので、長い目で見れば割安かもしれません。




